私たちは、30代中盤で1億の資産を築き、FIREの実現に近い所まで来ています。
その経験も踏まえて、これからFIREを目指す方が安定して達成できると思う方法について纏めてみたいと思います。
ここでは、
- 独身
- DINKS
- 子育て世帯
- サイドFIRE(サラリーマン卒業)
- 完全リタイア
というライフステージを歩む方にとって、出来る限り再現性を高める方法を纏めています。
分かりやすくするために、本質的に大切なことだけを記載します。
FIREを目指す2つのアプローチ
FIREを目指す時、基本的には2つのアプローチを行います。「減らす」と「増やす」の2つです。
「減らす」
- 支出を減らす
- 不要な物を減らす
- 夫婦喧嘩を減らす
- 難しい判断を減らす
- 家事を減らす
私たちは「減らす」部分に特化して取り組みをやって来ました。時間は掛かりますが、誰でも出来ることだからです。
この部分がしっかり出来ていれば、FIRE実現の可能性はかなり高くなります。「基礎」の部分です。
増えた「お金」と「時間」は、「増やす」ための行動に使います。
「増やす」
- 収入を増やす
- 資産を増やす
- QOLが高める物を増やす
「QOLを高める」は、自分たちの生活を豊かにする物を増やしていくことです。「身につける服」「家具・家電」などの物以外に、「子どもを作る」「夫婦の時間」といった物質的な物以外も含まれています。
「減らす」で増えた「お金」と「時間」を使って、これらの「増やす」ための行動を行います。
FIREを目指す行動
効率的に「減らす」→「増やす」の行動に繋がるようにします。その為に必要な行動です。
1〜4は「減らす」、5〜7は「増やす」について記載しています。
- 夫婦の将来ビジョン作成
- シンプルな生活
- 家計改善
- 難しい商品は買わない
- 子どもについて夫婦で話合う
- 投資を行う
- サイドFIRE後に行う複業(事業)を行う
1.将来ビジョン作成
減らすのは「夫婦喧嘩」です。
FIREを目指すとお金についての話も増えるので、夫婦喧嘩は増えます。
共通の将来ビジョンがあれば、その目的に則しているかで物事の判断をすれば良いので、夫婦喧嘩は随分と減ります。
FIREを目指しながら時間を掛けて固めていきます。
夫婦のどちらもイメージしやすい分かりやすい目標が良いです。
「子育てしやすい場所に移住し、両親や親族と一緒に過ごす時間を増やす」「夫婦共通の趣味に没頭したい」などです。
2.シンプルな生活
減らすのは「不要な支出」です。
ポイントは以下の3つです
- 自分達が本当に必要な物の選別
- 不要な物の破棄
- 必要な時に必要な大きさの家に引越し
本当に必要な物を選別することで、無駄な買い物を減らします。その基準に入らない物は売却か破棄するのが理想です。
必要な家の大きなもコンパクトになり、家賃や電気代、引越し代等を減らすことにも繋がります。
3. 家計改善
ポイントは2つになります。
家計簿が適切に付けられていると、家計簿が改善点を教えてくれます。
支出が掛かっている項目順に並べて、自分達の幸福度が上がる順にお金が使えているかを確認します。そうなっていない部分が改善点です。
月の支出の目安は、3人家族ぐらいまでであれば、月16万円(年間200万円)が最低限の生活の目安です。
ある程度の余裕を持てる年間300万円ぐらいを目指すのが良いです。
4. 難しい商品は買わない
私たちがFIREを目指す上で、「保険」「家」「車」の3つは買わないようにしています。
買い方を間違えると「お金」と「時間」の無駄になり、一気にFIREが難しくなる可能性があるからです。
保険
共働き夫婦が保険に入る必要があるのは「子育て期間」以降ですが、「子育て期間」までに十分な資産形成ができていれば、基本的に保険に入る必要は無くなります。この状態を目指します。
「保険」を考えなくて良くなるので、他のことに時間が使えます。
※個人賠償責任保険や火災保険など、最悪の場合にFIRE実現に致命的な影響が出そうな物だけ検討します。
家
各ライフステージごとに最適な家のサイズも違いますし、重視する住環境も全く違います。その時々に合わせて引越しをして、最適化します。
住環境を選ぶ時に広さが必要になり選ぶ条件も増えるのが、「子育て時期」です。
家を購入する時、「子育て時期」を基準に選ぶと思いますが、それ以外のライフステージでは、最適な住環境では無くなります。
そのロス分を上回る持ち家を探せる場合以外は、計算もしやすい賃貸をオススメします。
車
車が必須な地域以外は、車の所有をしない方が良いです。
車が必要な場合、私たちは「住居費」+「車費用」+「食費」の3項目で月11万円ぐらいを基準にして、家探しをしています。
「食費」を含んでいるのは、最寄りのスーパーに寄って変わってくるので、家探しの際に合わせて考慮しているからです。
5. 子作りの開始タイミングを話合う
子育て世帯がFIREを目指す中で、唯一期限があるのが「出産」です。また、希望した時期にタイミング良く出来る物ではありません。
子どもを希望する場合、「子作り」の開始時期がFIRE実現に向けた大切なポイントになります。
DINKS期間を長くすると資産形成しやすいですが、「子作り」はしにくくなります。悩ましい点です。
自分達で決められるのは、「子作り」の開始時期と、不妊の場合は不妊治療の開始時期だけです。
FIREと子作りを両立するのは、かなり難易度が上がります。それでも、私たちが出来ているように無理ではないということです。
夫婦間の話合いを、一番して欲しい所でもあります。
6. 投資を行う
投資を行うことで、複利の恩恵を味方にします。王道は株式と債券への投資になります。余程の資産が無い限りは、この2つで十分です。
ポイントは「複利の恩恵を最大化するため、1日でも早く始める」ことです。
今であれば、eMAXIS Slimシリーズの投資信託でインデックス投資がオススメです。分配金がなくロスが出ないので、無駄がありません。
確定拠出年金(iDeco/企業型DC)やNISAを活用することで節税することで複利の効果を高めることが出来るので、最大限に活用します。
7. サイドFIRE後に行う事業を育てる
自分達がサイドFIRE後にしたいことを事業として始めます。
私たちは育てることが出来なかった所で、資産的にはFIRE出来る水準でも、労働収入が無くなる分、サラリーマンを辞めるのを躊躇します。
給与収入の代わりとなる収入を作っておくことで、サイドFIRE移行にスムーズに進めることが出来ます。
10年間かけて、月10万円の事業を育てるぐらいで進めれば良いかと思います。
初期投資が少なく、時間や場所の制約が無いブログやyoutube等のネットビジネスが理想です。
まとめ
一つ一つの項目を見ると簡単に見えると思います。やろうと思えば誰でも出来るからです。だから再現性が高いのです。
サラリーマンが複業(事業)を行いやすい環境になり、サイドFIREであれば、多くの方が実現できます。
投資信託の充実や、マネーフォワード等の家計簿アプリの登場により、家族での資産形成が簡単になっているのも追い風です。
FIREは特別な人だけが目指せる物ではなく、普通の共働きのサラリーマン世帯でも、ここに記載したことをやれば、私たちの経験からも高確率でFIREを実現できるのは断言できます。
ここに記載したのは、今独身(DINKS)でこれから資産形成をするための、再現性が高く高確率で実現できる方法です。ただ、これが全て出来ていないからといってFIREができない訳ではありません。
これから資産形成をしていく方にとっての理想を記載していますので、既に資産形成を初めていて上手くいっていないと感じている方は、ここに記載した形に改善できないかを検討して頂けると良いかと思います。
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