投資はジャグラーの設定5を打ち続ける感覚でやっている 【投資を始めた頃の話】

[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”pan001.png” name=”パン”]こんにちは!パンです!今回は投資資金を作るために、パチスロをしていた時の話です。[/speech_bubble]

 

大学の時に元々数字や確率が好きだったことも関係してか、次第に投資に興味を持ち始めました。

その時に「金持ち父さん、貧乏父さん」や「バフェットの銘柄選択術」などの、投資に関する書籍やブログを読み始め、普通のサラリーマンでも1億もの大金を作ることが可能なことを知りました。

その中で福利の力の大きささを知り、なるべく早く投資した方が良いという思いになりましたが、当時は大学生でアルバイトもまともにやっていなかったこともあり、投資に使うお金などありません。

 

何を思ったかパチスロしかない!という強く無謀な衝動に駆られ、元手をパチスロで作ることを本気で考え始めました。

元々、凝り症なこともあり、まずはパチプロがどうやって勝っているかなどの書籍を読み始めました。多分100冊ぐらいはパチプロがどういう行動を取っているかの本を読んだのではないでしょうか。

最初は中々勝つことはできず、生活費が無くて実家から送って貰っていた米にバターと醤油をかけた物を毎日食べていた時もありましたが、次第に勝つための方法が分かり、勝てるようになってきてからは、学校終わりに毎日パチスロ店を巡る日々を送っていました。

 

パチスロで勝つための唯一の方法は、期待値を稼ぐことです。そして勝ち額を増やすためには、打つ時間を増やすしかありません。

期待値は投資でいうところの期待リターンのことです。どんな投資手法であっても、株式全体の期待リターンがプラスであるからこそ投資家がいます。そしてパチスロも同様に期待値がプラスにできるからこそパチプロが存在します。

 

ほとんどの人がパチンコやパチスロで負けているのに、どうして期待値がプラスなのか?

パチスロには設定という概念があり、機種によっても異なりますが、大体設定1~6に分かれています。設定が高くなるほど期待値が高くなります。

例えばですが、設定1で期待値が95%、設定3が100%、設定6が120%で設定されている機種があるとします。

期待値が100%というのは、投資した金額と回収した金額が同じことで、10万円投資した場合は10万円戻ってくることになり、この場合は損得が0円になります。

95%だと10万円投資すると9万5千円が戻ってきます。同様に120%だと10万円投資した場合12万円が戻ってくることになります。

あくまでも理論値なので、数日単位では期待値と結果の乖離が大きくなるのですが、長期のスパンで見た場合の結果は期待値に収束していきます。

 

お店も儲けないといけないので、ほとんど設定が最低の1なのですが、パチンコ店も競争が激しいので設定1ばかりにすると、すぐお客が離れていきます。この為、店はお客さんを集めるために定期的にイベントを行ったりして、設定を入れる必要があります。

パチンコ店にお客さんが並んでいる光景を見ることがあると思いますが、こういったイベントの日は特に人が並んでいます。

 

イベントの日はお店によって異なるので、設定を入れてくるお店を数十店舗ほど抑えておき、各お店のイベント日をスケジュールで管理します。

そしてイベントをやっているお店に絞って行くことで、設定が良い台を打つ回数を増やし、負ける可能性を下げていきます。当時は時間もあったので2時間電車でパチスロを打ちに行くなどを普通にやっていました。

また、より負ける可能性を減らすために、前日の夜にお店の下見をし、翌日どの台に設定を入れてくるかのデータ取りなども行っていました。

 

大体、当時のパチスロでの平均時給が2,500円ほどで、月に80時間ほどの稼働を行っていたので、月に20万円ほどの収入になっていました。実に親不孝なことはしていたと今では思いますが、当時は投資の資金を作るために必至でやっていました。

 

半年ぐらいで目標としていた100万円に達したので、それを元手に株式投資を始めました。ただ、当時はパチスロ台が貯金箱にしか見えなくなっていたので、株式投資をする元手を作った後も、止めるのには苦労しました。

 

最初に買った株は、日本金銭機械というパチスロのメダルサンドなどの周辺機器を扱っている株で100株20万弱程度でしたが、震えながら松井証券で購入しました。その株自体は、数万程度の損をしたところで売却しましたが、授業中にも株価の上下に一喜一憂しながら見ていたのを覚えています。

こうしてパチスロで株式投資の資金を作ることがどうにか上手く行き、投資家の1歩目を歩め始めました。

 

さて、タイトルに話は戻りますが、パチスロの人気台に「アイムジャグラー」という台があります。特に高年齢の方に愛されている機種なんですが、設定5だと期待値が104%ぐらいです。

株式投資も期待リターンとしては4%前後なので期待リターンとしては同じようなものです。

高年齢の方には人気のある台なのですが、若者にとっては刺激の無い退屈な台で、数時間も打つと飽きてしまいます。ただ、勝ちやすく負けにくい台なので嫌々ながらも打ち続けます。

負けにくいというのは、投資でいうところの「リスク」が低いということです。同じ期待値のパチスロ台であっても、台によって「リスク」の大きさは異なります。

多くのパチプロは、多少の期待値を下げてでも「リスク」が低い台を好みます。余剰資金でパチプロをやる人はあまり居ないので、負けると死活問題になります。なので、よりリスクが低く負けにくい台をプロは選択します。

 

株式の長期投資も同じように売買の頻度も少なく非情に退屈ですが、株式市場が勝ちやすく負けにくい物であることは間違いありません。そういう意味で株式はジャグラーを打っているのと同じような感覚でやっています。

 

株式市場とパチスロの違いとしては大きく、「手間」と「複利」の2つです。

「手間」については投資は最初に投資してしまえば、自分で何かやり続ける必要はありません。嫌々やるのとは、天と地ほどの違いがあります。

「複利」については、パチスロは1日が終わってしまえば、同じ台の設定は翌日には変わってしまいます。新しい台を探す必要があるので複利が利きません。一方、長期投資は何をしていなくても市場にお金さえ置いておけば、複利が勝手に効くので、こんなに楽なことはありません。

 

投資をするためにやったパチスロですが、「期待値(期待リターン)」や「リスク」の考え方を実感できるという副産物もありました。

また、期待値(期待リターン)は必ず収束すること、収束するには長期の時間が必要という、長期投資の重要な考え方についても、パチスロを通じて身に付いた部分が大きいです。

 

 

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