お金のことで夫婦喧嘩を無くすためにやった4つのこと
今でこそ夫婦一緒にお金のことを考えたり、ブログを一緒にしていますが、最初からそうだった訳ではなく、お金のことでケンカばかりしていました。
そんな私たちがナゼお金についてのブログを一緒にやるまでに至ったか?
大切なことは4つありました。
- 夫婦の目標
- 相互理解
- 自立
- お互いの違いを尊重
お金に興味がない妻
私は10年以上前に妻と付き合った時から投資をしていました。単純にお金持ちになって楽に生きたいぐらいで、自分のためにやっていました。
妻はという浪費家ではないですが、お金に全く興味がありませんでした。
そんな状態が結婚してからも続きましたが、お金のことは私がすれば良いと思っていたので、気にしていませんでした。
時は流れて、子どもを持つことを考えたとき、投資が家族のための物に変わってきました。
同時に資産を作るには、投資だけでなく支出を抑えることが重要だと気付き始めました。
結婚すると家賃も1人分減るし、家計は1.5倍になるぐらいと思っていましたが、実際には3倍ぐらいの支出になっていました。
家計簿を付けていなかったので、何が原因で支出が増えているかも分かりません。
家計簿を付け始めて、さらに増えるケンカ
家計簿アプリを導入して、支出の分析を始めることにしました。この時は私一人で家計管理をしていました。
全く噛み合わない会話。それでも私の資産形成をしたいという思いも強く折れませんでした。
節約したい夫 vs 節約したくない妻
減らない支出と増え続けるケンカ。妻も折れる性格ではないので真っ向から対立して平行線のままでした。
1人でお金のことを考える限界を感じた時でした。
いかに投資が素晴らしいか説明しても無理
妻と一緒にお金のことを考える必要性を感じた私は妻にも家計簿アプリを使うように促しました。
私に言われ家計簿アプリを入れ、しぶしぶ支出はつけてくれるものの、相変わらずお金に興味はありませ。当然、家計簿の振り返りなどやりません。
資産額が増えても減っても興味はなく、
「私が使えないお金に1円の価値も無い」という名言をよく言っていました。
そんな妻に投資の必要性や将来のシミュレーション、セミリタイアした後の人生設計を説明したりもしました。
「暖簾に腕押し、糠に釘」
何の張り合いも手ごたえもないことのたとえ。引用:故事ことわざ辞典
妻はセミリタイアしたいとも思わないし、資産額もどうだって良い。今この瞬間が満たされて、それを周りにも伝染させたい。ただ、それだけを望んでいるのです。
そんな妻にお金が増える仕組みを伝えても届く訳がありません。
資産形成がナゼ必要なのかを自問自答
玉砕した私が次に行ったのは、そもそもナゼ投資をしているかについて自問自答してみることでした。
「テクマクマヤコン テクマクマヤコン」
Q:何故、投資が必要なのか?
A:資産形成を早くするため
Q:何故、資産形成が必要なのか?
A:経済的自立を果たし、自由自適な生活を送るため
Q:何故、自由自適な生活を送りたいのか?
A:夫婦で人生の目標を達成するため
Q:夫婦の人生の目標は?
A:??
元々、自分がお金持ちになるために投資をしていたので、その先のことは決めておらず、夫婦の人生の目標が無いことに気付きました。
人は目標も無いのに興味もないことなんて始めません。例え投資がどんなに素晴らしいものであったとしてもです。
妻からディズニーランドがどんなに素晴らしいと言われても行かない私と一緒です。そんな当たり前のことに気付きました。
夫婦共通の人生の目標を見つける

私たちは目標について話合いを始めましたが、ビックリするぐらい上手くいきませんでした。
家族との時間を大切にしたいという思いは、2人とも一致していましたが、その方向性が全く噛み合いません。
お金の使い道が全くの正反対です。なぜ理解をしてくれないのか?という思いだけがお互いに強まり、平行線は続きます。
妻のことを理解する

そんなやり取りを何年も続けていた中で気づいたのは、感情や論理を超えて、もっとお互いの根本を理解する必要があるということです。
10年以上も一緒にいるのに何も分かっていない。そんな感じでした。
そんな中で出会ったのがストレングスファインダーでした。お互いが噛み合わないのは、「自然に繰り返し行う思考パターン」(思考の癖)が違うからということを学びました。
「思考の癖」は一人一人が持っている「資質」に大きく影響されます。「資質」は周りの環境によって多少左右されますが、基本的に大きく変わりません。
妻は「今」を大切に出来るが「未来」のことを考えるのは苦手、逆に私は「未来」のことは大切に出来るが「今」を考えるのは苦手
今が大切な妻と未来が大切な夫
まさにソレ
「霧が晴れる思い」でした。
※詳しくはこちらの記事で書いています。
夫婦がお互いに自立する

ストレングスファインダーで夫婦が目指すところは相互依存の状態になることです。
「相互依存」とは、お互いの良い部分、悪い部分のどちらも受け入れた状態と言えます。 双方の相違部分や、相容れない部分を認め合い、良い部分以外も許容しています。 パートナーとの関係性としては、理想的だと言う人も多いです。
引用:ビジネス心理学
私たちも相互依存に向けてお互いを受け入れるように日々の言動や行動に気をつけるように意識しましたが、これも全く上手くいきません。
お互いに何だかんだ理由をつけて自分を正当化し、相手の弱点を巧みに突き合い、グサグサとお互いを刺し始めます。
実は相互依存の関係になるには、お互いが自立していることが必要です。「依存」→「自立」→「相互依存」の順番を経て、初めてお互いが補完し合える相互依存の関係になれます。
お互いが自立するために、2つのことを夫婦で始めました。
- 自分が無意識的に取っている行動を意識する。
- 上手くいかない時に相手のせいにせず、自分がどう変えればよかったかを考える。
違いを理解して受け入れる
同じモノ、出来事を見ながら妻と私では全く別の思考をします。
妻は出来事を直感で捉えてすぐに行動に移します。その行動が未来にどう影響があるか関係なく、目の前の課題に対応しようとします。
私は直ぐに行動に移さずに、分析から入り未来に影響があることであれば時間を掛けても対応します。逆に未来に影響がないと判断すると何もしません。
考え方の癖を一つずつ見ていくと、自分自身が勝手に相手も同じと思い込んでいるだけで、全く違うことが分かります。
そこに 「正解」「不正解」は無く、「自分と妻は違う」事実をただ認め、受け入れることが大切です。
私たちのキーワードである「今」と「未来」
最初は永遠かと思うほど遠かった時間軸の差ですが、自分と相手は違うことを理解して受け入れることで、少しずつ距離が埋まりました。それがお互いを尊重するということなんだと思います。
同時に、この頃から妻は家族との時間を増やすという夫婦の目標に向けて自ら行動を取るようになりました。
お金のことにも積極的になり、進んで家計簿を付けたり、ブログ記事を作成したり、twitter等で話題になっている投資のことについて質問するようになってきました。
終わりに
妻はお金のことに積極的になりましたが、お金自体に興味を持った訳ではありません。
私の考えを尊重してくれ、応援したいという思いから一緒に目標に向かってくれています。
それに答えるべく、私も妻の「今」を大切にしたいという思いを大切にしたいと思います。
より良い「今」と「未来」を作ること。欲張りですが、それが実現できるように夫婦で協力していきたい。そんな思いです。
私たちのようにお金に対する考え方が違うご夫婦も多いと思います。私たちは随分と遠回りをしましたが、結局はお互いを理解し合うことが目標に向かう近道なんだと思います。
お金は目標を達成するための手段にしか過ぎません。お金の話を最初にしている間は何をしても上手くいきませんでした。
その先にあるモノを夫婦で考え、一緒に作っていこうとすることで始めて少し前に進むことができるようになりました。