FIREムーブメントを目指す30代夫婦の計画

米国で広がる「FIREムーブメント」

FIREは”Financial Independment, Retire Early”の略で直訳すると「経済的独立、早期リタイア」です。

最近知った言葉ですが、私たちも知らないうちにFIRE ムーブメントに乗っかっているようです。Twitterなどを見ると日本でも同じような考えの方が増えていますね。

  • 「Lean Fire」 極限まで切り詰めて切り詰めて生活するタイプ
  • 「Fat Fire」 普通の生活水準を保ちつつ、貯蓄と投資で肥やすタイプ

この2つの中でもセミリタイア(以下「サイドFIRE」)/完全リタイア(「FIRE」)のどちらを選択するかによってタイプが別れます。

※本記事では、サイドFIREはサラリーマンを卒業するけど事業などで収入はすこし得た状態で生活、FIREは収入がなくても生活できる状態と定義します。

FIREを目指す30代夫婦の計画

私たちは子供もいて「Lean Fire」を目指すと途中で色々と無理が出そうなので、「Lean Fire」よりも「Fat Fire」寄りのFireを目指しています。

「Fat Fire」は必要な資産額も多いので、準備に時間が掛かります。FIREを目指す場合は、さらに必要な資産額が上がります。

私たちはサイドFIRE → FIREの順に移行して行きたいと考えています。資産形成もそれに合わせて行います。

サイドFIREする基準は、
投資の配当金+サイドFIRE後の収入 > 生活費

になる時と考えています。

資産形成を大きく4つの段階に分けています。

  • 独身/DINKS期間
  • 子育て期間
  • サイドFIRE期間
  • FIRE期間

独身/DINKS期間は、子育て期間以降に向けて家計管理と投資について学び実戦してきました。この期間はFireを目指す上で一番重要な期間です。

子育てを始めてから実感したのは、育児を行いながら仕事をすることに精一杯で、新しく何かを始める纏まった時間を作るのは中々難しいということです。

独身/DINKS期間に資産形成のベースを作っておくと、子育て期間以降はお金の心配はせずに子育てに専念できます。子育て期間は子供と関わる時間をなるべく増やして子供との関係性を築いておくことが、サイドFIRE以降にも効いてくると考えています。

私たちは独身時代7年とDINKS期間7年の14年間をかけて約6600万の資産を作った後、子育て期間に入っています。多くは給与収入と倹約によって作った資産で、投資による利益は2〜3割程度になります。

私たちは不妊が続いたことで予定よりDINKS期間が伸び、その間に資産額が増えましたが、4000万ぐらいを子育てに入るまでの目標にしていました。

今は子育て期間に入り、次のサイドFIRE期間に向けて資産形成を行なっています。今回はセミリタイアまでの資産形成について、主にシミュレーションをしてみたいと思います。

サイドFIREまでの目標

資産額    :1.5億
不労所得 :20万[円収入10万、ドル収入10万円]
労働収入 :20万[夫10万、妻10万] 生活費    :30万円

大体、こんな数字を目標にしています。円所得と労働収入で生活できることを目指します。

ドルでの不労所得は再投資し、追加資金を継続して積み上げていく予定です。

サイドFIREに向けたアセットアロケーション

DINKS期間までにに順調に資産を増やせたこともあり、これまでよりも保守的なポートフォリオに移行予定です。

※現在、アセットアロケーションの組み替え中

引用:ファンドの海 アセットアロケーション分析ツールを利用

シミュレーション

毎月の積立額:30万
元本:8000万円 ※2019年4月末の資産額
年数:10年

シミュレーションしてみると下記のような感じになります。

引用:ファンドの海 アセットアロケーション分析ツールを利用

10年後に50%の確率で目標の1.5億に達成できることになります。

30%の確率で2億近くになります。2億になっていたらFIREも視野に入ります。30%の確率で働かなくても良くなると考えるとワクワクしますね。

不確実性の高い投資の世界に身を委ねている以上、目標を100%達成可能ということは難しいです。

その中でも目標と現実の差を認識して、達成が難しい場合は自分たちは何をしたら良いのかを考え、できることだけに専念するようにしています。

私たちにできることは、夫婦で喧嘩しながら日々の家計を見直して改善し、余剰金を投資するしかありません。

「人事を尽くして天命を待つの精神」で、後はなるようになります。

セミリタイア に向けての課題

大きく2つあります。

  • 労働収入(夫10万、妻10万)の確保
  • サイドFIRE後の生活をシミュレーション

労働収入(夫10万、妻10万)の確保

現状で半分程度は見込めていますが、もう半分をサイドFIREまでに準備していきたいと思います。この部分がクリアできればサイドFIREまでの距離がグッと縮まります。

サイドFIREは、個人事業主1人+サラリーマン1人の組み合わせで考えています。収入は多くを望んでいませんが、税金や社会保険の面で比較して選択していく予定です。

セミリタイア後の生活をシミュレーション

私たちの場合は子供や家族と一緒に過ごす時間を増やすことが、人生の幸福度を上げることに直結します。

なので、「どこ」で「誰」と「どのように」暮らすか?

ということについて考え行動する時間を増や巣ようにしています。

具体的にしたことは下記のようなことです。

  • 子供が産まれてから夫婦共に長期の育休を取り両親と暮らす
  • 夫婦ともに時短勤務を行い、子供と接する時間を増やす

サイドFIREに入る前に、仕事中心の生活から家族中心の生活にシフトするトライアルを行うことで、実際にその生活に入った後のことを格段にイメージしやすくなりました。

仕事のことを考えず子育てや家事を行い、昼からはジムに行き汗を流して、銭湯とサウナに入って夜は家族で食事を取る。ブログやSNSを通じて似た考え方や目的を持った方と交流する。

こういったトライアルを行う中で、自分達がどういう精神状態になり、子どもや両親がどういった反応を示すのか、家族の幸福度は本当に上がるのか。こういった点は、実際にその生活を行わないと中々実感しづらい物があります。

基本的にFireは後戻りが出来ないので、出来るトライアルは事前に行っておくことで、無理なくサイドFIRE後の生活にシフトしたいと考えています。

終わりに

資産形成を始めた時は遥か遠くの目標でしたが、サイドFIREが現実的なところまで近づいています。残りの課題を一つ一つクリアしていきたいと思います。

何をすれば幸福度が上がるのか?

私たちのFIREの主目的は人生の幸福度を上げることなので、この問いを自分達に繰り返し行い、能動的に行動を取っていく必要があります。育休や時短勤務を取得したのも、それが幸福度が上がる行為と考えたからです。

実際は挑戦と失敗を繰り返しながら少しずつ進みますが、既成概念に囚われずに新しいライフスタイルを自ら作っていくことは、そういったことの繰り返しになります。

また、子供が出来てから改めて思うことですが、何に幸福度を感じるかは人の成長に応じても刻々と変わります。私たち夫婦も子どもが生まれる前と後で大きく変わりました。

大切なことは家族一人一人の視点から見て何が幸福なのかを理解し、その上で家族としての方向性を修正していくことだと考えています。

引き続きサイドFIREを目指しますが、その後にFIREするかは、その時に改めて決めるつもりです。一生を掛けてできることが仕事になっていれば尚良しですが、家族の幸福度を最優先にした行動を積み上げていきたいです。

最後に、これまでの期間を改めて振り返ると、

「独身/DINKS期間」: 夫婦の価値観を作る、資産形成の基礎を身に付ける
「子育て期間」:家族の幸福度について考え行動、サイドFIREの生活の模索

に注力していることになります。

これからFireを目指そうというご家庭に少しでも参考になれば幸いです。

 

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