水瀬ケンイチさん(@minasek)の「改訂版 お金は寝かせて増やしなさい」を恵贈いただきました。
ベストセラー「お金は寝かせて増やしなさい」の最新アップデート版になります。
- 新しいNISAやおすすめファンド、各種根拠データなど、最新情報を追加
- 著者の資産運用を記録した「涙と苦労のインデックス投資家15年実践記」が20年にパワーアップ
投資で大切な原則は変わらないことを改めて感じることができる1冊で、「すべての投資未経験者と初心者に最初に読んで欲しい本」です。
内容が充実しているのはもちろんですが、マンガも取り入れられていて、とても読みやすくなっています。
私が親族や友人から投資の相談を受けた際も、必ず著者の書籍を最初に読むことをお勧めしています。
「インデックス投資」の理論と実践方法
投資の背景や目的は人それぞれですが、手間が少なく、素人でもプロと同等以上の結果を残せる方法はそう多くありません。
その中の一つが「インデックス投資」です。
「お金は寝かせて増やしなさい」という言葉がピッタリで、最初に準備と設定をすれば、その後にやることはほとんどありません。
特に投資が趣味でも仕事でもない人や、忙しい方にとって最適です。
また、「インデックス投資」は、投資における「リターン」「リスク」「資産配分」などの重要な考え方を、実践を通して着実に学ぶことができます。
単語だけ見ると難しく感じるかもしれませんが、本書では本質的な意味や実践への活かし方について、初心者にも分かりやすくまとめられています。
日本の投資環境に合わせた「インデックス投資」の方法
世界中で読み継がれている名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』や『敗者のゲーム』の考え方を基に、日本人が実践する際、迷う点の解決方法や手順がまとめられています。
具体的には、株式と組み合わせる「国内債券」を組み入れる考え方や、「iDeCo」や「NISA」といった日本の制度に合わせた活用方法が紹介されています。
新NISAの「つみたて投資枠」「成長投資枠」の使い方についても、わかりやすく書かれています。
また、出口戦略として、人生の後半で資産をなるべく減らさずに運用を続けるためのシンプルで合理的な方法を提案されています。出口戦略について気になっている方にも参考になります。
涙と苦労のインデックス投資家20年実践記
著者の2004年から2023年までのインデックス投資の実践記録です。
当初は良いインデックスファンドが少なかった時代であり、日本のインデックス投資の成長の歴史とも言えます。
私も同時期に投資を始めましたが、この間には「サブプライム・ショック」や「コロナ・ショック」など、株価の大きな下落を何度も経験しました。
投資を始めた頃、投資方針が定まらず、理論も理解できていないため、不安な気持ちでいっぱいだったことを思い出します。
著者がそのような局面でどのようにメンタルを保ち、「インデックス投資」の理論を守り続けて来たかが、とても参考になります。
今後も株式市場では同様に大きな下落が何度も発生するでしょう。その際には、本書を読み返して、自分の投資ルールを保てるようにしたいです。
終わりに
『低コストで、手間が少なくて、誰でも出来る』
今では、当たり前に出来る環境が揃っていますが、当時は「高コストで、手間が多くて、誰でも出来ない」という状況で、インデックス投資をしていた方々も、四苦八苦をしながら実施をしていました。
時を経て、日本のインデックス投資の環境が、ここまで揃ったのは、著者を初めとした個人投資家が声を上げてきたことが大きいと感じています。
そういった投資環境の恩恵を受けている一人として、この場を借りてお礼を申し上げます。
私自身も、多くの方が投資を通じて、より豊かで楽しい人生を送れるようになることを望んでいますが、本書の「インデックス投資」が、その一つの最適解です。
冒頭にも書きましたが、この本は、投資未経験者や初心者にとって最初に読んで欲しい本です。まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。
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