桶井 道さん(@okeydon)の「お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください！」というNISA活用本を恵贈いただきました。
表紙をめくり1ページ目を見ると、「新しいNISA」は「神NISA」と表現されていました。この印象的な言葉にワクワク感が広がります。
その表現通りに、「神NISA」を活用して人生を変える方法が詳しく分かりやすく解説されています。
本の概要や私の感想などを綴らせて頂きます。
著者プロフィール
桶井道さんは投資歴20年以上の個人投資家で、物書きです。
社会人になりすぐに給与の多くを貯金に回し、それを元手に25歳で株式投資を開始。
「労働+節約+貯金+投資」の歯車を回すことで、2017年、43歳で資産が7200万円になったのを機に時短社員にダウンシフト。
その後も投資に取り組んで、2020年、47歳で資産1億円とともに約25年間勤めた会社を早期退職。それから3年で資産を1.5億円にまで成長されています。
投資先は世界30か国の高配当株や増配株、ETF、REITなど幅広く投資。
現在はご両親の介護・見守り、 家事をしつつ、単行本や連載、ブログなどを通じて投資やFIREに関しての情報を発信されています
本書を読んで心に残った章
◎「つみたて投資枠」では世界の成長を取り込む
◎「成長投資枠」では高配当株・増配株・ETFで「じぶん年金」をつくる！
◎終わりよければすべてよし！投資のキモは「出口戦略」
「つみたて投資枠」では世界の成長を取り込む
「つみたて投資枠」 の対象になっている200本以上ある投資信託の中でも、優良な銘柄に絞って紹介されています。
- 米国か全世界の株式に投資する投資信託を選ぶ
- インデックス型かつ分配金再投資型を選ぶ
- 自動積み立てで「ドルコスト平均法」をラクラク実践
投資初心者の方が疑問に思うことが、イラストを交えて分かりやすく説明されています。つみたて時の考え方や具体的な投資信託の商品も詳しく紹介されています。
銘柄やいくらずつ積み立てるべきかに戸惑っている方には、本書のアプローチと手順が非常に役立ちます。
「成長投資枠」では高配当株・増配株・ETFで「じぶん年金」をつくる！
「つみたて投資枠」と比べ、選択肢が豊富で迷いやすいのが「成長投資枠」です。本書では、老後の年金をサポートするために、配当金の最大化を目指すことをイチ押しされています。
- 高配当株と増配株で「じぶん年金」をつくる
- 「成長投資枠」で投資すべき高配当株・増配株の探し方
- 個別株が難しい方には「東証ETF」「米国ETF」という選択肢もある
「じぶん年金」の形成において、特におすすめされているのは、日本の高配当株や増配株です。
詳細な手順や銘柄については、わかりやすく本書で解説されています。特に「成長投資枠」で日本の個別株を検討している方には、参考になる情報が整理されているため、ぜひご一読ください。
個別株を自分で見つけるのが難しい場合は、手軽な「東証ETF」や豊富な選択肢がある「米国ETF」がおすすめされています。それぞれの長所や短所、実際の商品についても詳しく説明されていますので、ETFを好む方にも参考になります。
終わりよければすべてよし！投資のキモは「出口戦略」
最終的に得た資産をどのように活用するか、その「出口戦略」については、1章を費やして詳しく解説されています。
- 投資信託の取り崩しは出口戦略に向かない
- 実現しやすく、持続可能なのが「じぶん年金」
- 死後に残される資産はどうすればいい？
本書では、3つの出口戦略が紹介されています。その中で、特に個別株やETFから得られる配当金を活用する方法（＝じぶん年金）がおすすめされています。
その上で、投資信託を好む方にも投資信託の取り崩しを出口戦略にする場合の条件が触れられています。
また、死後に残された資産の使い方にも触れられています。特に「残ったお金は後世の人たちに有効活用してもらいましょう」という一文が印象的です。親族への相続や寄付などは思いつきやすいですが、その他にも興味深い方法が紹介されていました。
資産形成が進むとお金の使い道を意識し出すようになりますので、そういった段階に進まれた方にとっても参考になる内容になっています。
終わりに
「神NISA」は人生を変える―本書の1ページ目に書かれていることです。この本は、NISAの活用だけでなくNISAを利用して人生を変える方法をわかりやすく教えてくれます。NISAや投資にはそれだけの可能性があります。
「神NISA」はこれからの制度ですが、著者自身が投資を通じて人生が変わった―正確に言えば変えた。この思いが鮮明に伝わってくる本でした。
私自身も投資を通じて人生が変わった1人です。
神NISAが始まる今が大きなきっかけです。その方法や考え方を学べるのが本書です。ぜひ、お手に取ってみてください。
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夫婦でFIREを目指す方に是非読んで頂きたいと思いで書いた、私たち夫婦の書籍です。
