もし子供が「ディズニーランド」に行きたいと言った場合をシミュレーションしてみる

[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”pan001.png” name=”パン”]こんにちは!パンです!今回は、義弟一家に遊びにいった日のできごとについて書きたいと思います。[/speech_bubble]

 

姪「おっちゃん、ディズニーランドにまた一緒に行こう。この前は途中から来たからやり直し!」

私「・・・うん。そうだねぇ。また一緒に行こうねぇ」

姪「やったぁ!いつ行く?」

私「・・・パパとママのご都合もあるから、パパに聞いてごらん。」

 

4歳の姪が可愛くそう言います。一瞬回答に困る。

思わず、「よし。おっちゃんが連れていってあげよう!」っとすかさず言いそうになるが、グッと堪えて、義弟にパスを送る。

 

義弟「あはは。そうだねぇ。いつにしようかぁ。ばぁばも一緒に行きたいよねぇ?」

祖母「うん。一緒に行こう。スポンサーはおっちゃんがやってくれるって」

私「あはは。そこは、ばぁばに譲っておこうね」

 

一斉に牽制し合う大人達と、それに気付かず無邪気にはしゃぐ姪。

 

 

以前、姪が3歳の時に一度、ディズニーランドに一緒に行ったことがある。

ただ、その時は私は完全にゲストとして遅れて参加したが、姪はその時のことを覚えていて、遅れて来たからやり直しと言っている。

まさか、あの時遅れて行ったことが、後からこんな回収のされ方をするなんて、夢にも思わなかった。

 

 

同時に自分の意思とは無関係に脳内電卓が叩かれているのに気付く。勝手に最悪のケースをシミュレーションし始めている。

 

「ディズニーに行くには、飛行機代、ホテル代、食事代、入場料、グッズ購入代」これに子供は0.5人分として人数分を掛け算。

泊りでいくとなると皆の予定が合うのは繁忙期だけ。

赤ちゃんは?赤ちゃんはどうなる? 0.2人分としておこう。

妻の両親も行くとなると、普段自分が使用しているような格安ホテルには泊まれない。

「ランド」と「シー」それに、パークが1つ増えるという噂。2泊3日は見ておいた方が良いかもしれない。

ここから東京にはLCCで行けるのか?そもそも他の大人達は子供をLCCに乗せるのを許容してくれるのか?

グッズ購入は幾らぐらいなんだ?

これが1年に1回あって、最悪10歳までは最初のスポンサーが支払うことになる可能性もある。

私を除く大人達は、やや高級志向だ。分が悪い。

 

 

そんなことを考えている間にも無邪気に続ける姪。

姪「ランドホテルに泊まりたい!」

 

ランドホテル?なんだそれは?格安ホテルで無いことだけは瞬時に察した。

 

『ガシャ、ガシャ、ガシャン』

危険を察したのか、脳内電卓がホテル代を書き換える音が聞こえる。

 

私「USJも良いと思うよ!ディズニーより乗り物がおもしろいよ!」

明らか乗れるアトラクションには限りがある姪にむかい、飛行機代を安くしようと姑息な交渉をしだす。

 

姪「ダメー!絶対ディズニー!」

苦し紛れの交渉に、USJに行ったことも無い姪は瞬時にそう答える。

 

もはや、交渉の余地は無い。少し考える時間が欲しい。

 

私「あ、おっちゃん苺もって来たんだ!食べる?」

姪「ヤッター。食べる。」

時間稼ぎに成功した私は、まず状況整理をすることに専念した。苺を食べ終わる時間は長く見積もっても10分だ。急がなければ。

 

「飛行機はJALで往復5万円」「ホテル代は二泊で40,000円」「入園料が3日分で20,000円」「グッズ購入代10,000円」「食事代3日で15,000円」

これに、7.2分(大人6人 + こども0.5×2人 + 赤ちゃん0.2人)を掛けると、

1回で972,000円!

10年間行き続けたとすると、1桁上がって9,720,000円!

 

『フッ…』

姪が苺を食べ終わる前に脳内計算が終わった私の体から、何かが出ていく感じがした。

何とか大人一同で、姪をはぐらかせて帰路についた。

 

 

家に付いてから、姪について分析してみることにした。

驚いたのが3歳の時に行ったディズニーの記憶があること。
またそれが1年経った今でも好きなままでいること。

妻もディズニーランドが大好きなので、娘を抱っこしながら聞いてみた。

 

私「最初にディズニーランドに行ったのはいつ?それからずっと好きなのか?」

妻「小学校2年生ぐらいのときかなぁ。いきなり連れて行かれたから、その時はここは何なんだろうと思いつつも、すごく楽しかったの覚えてるよ。でもまだ今みたいにハマる感じではなかったかな。」

私「じゃあ、何で姪はこんなにハマるほど好きなのかな?」

妻「you tubeでずっと見ているからだと思うよ。実際に行く前からすでに好きなんだよ~」

私「なるほど。何か分かる気がする。」

と妙に納得する。子供の方を見ると嬉しそうに音楽を聴いている。

その横にはiphone。幼児教育と称しながら、親の手抜きの為のオルゴールが流れている。

私「ディズニー好き?」

こう問いかける父に、娘はニヤッと笑う。

 

 

オルゴールの曲名を見ると、「エレクトリカルパレード」の文字。
何の事は無い。すでにレールに乗っている。

 

それほど遠くない将来、妻と一緒に子供が「ディズニー!ディズニー!!」と言っている姿が目に浮かぶ。

 

それはそれで良い気がするが、一応そうならない為にはどうしたら良いかを考え始めている自分がいた。私にできて、かつ娘に嫌われない行動は何か

・youtubeを見せないようにする。(スマホはあまり触らせない方が良いはずだ。)

・テレビは見せない。(テレビは恐らくメリットよりデメリットの方が大きいだろう。問題はテレビっ子の妻の説得だ。)

・絵本はディズニー関連のものを意図的に外す。

 

それぐらいしか思いつかない。

 

 

姪の4歳児もディズニーランドが好きで、妻の様子を見る限りは大人になっても好きなままだろう。一度好きになったディズニーを嫌いにさせるなんて、ヘビースモーカーのおじさんにタバコを止めさせるぐらい難しい。

ざわ…ざわざわざわ…

点と点が繋がり線になった気がした。まさに「圧倒的閃き!」

 

 

 

『ディズニー株は、やっぱり永久保有だ!!』

 

 

私はディズニーが小さいころから嫌いでした。せっかく親に連れて行って貰ったディズニーで乗り物もほどほどに、ホテルでゲームをしているのが好きでした。

姪からおっちゃんと言われるようになった今でも、ディズニーに行くこと自体は嫌いです。好きは嫌いの裏返し。好きな人はずっと好きでいるのでしょう。今更ながらそんな当たり前のことに気付いた気がします。

若き頃、妻がディズニーに行こうとするのを全力で阻止していた日々が懐かしいです。(私はほとんど、一緒に行きません。)

だけど、妻や娘や姪のことは好きです。恐らく子供が実際に行きたいと言い出したら、時間を取ってでも、一緒に行く準備をしている自分もまた想像できます。恐らく、そういうお金の使い方は、私達にとって良い使い方なんだと思います。

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